子供から大人までピアノ歴45年!ピアノを通して学んだこと

ピアノ歴45年。
今ではクラシックだけでなく、ジャズやポップスをコード弾きしたり編曲やアドリブも楽しんでいます。クラシックで基礎練習や楽曲を弾いたあとは、タンポポの綿毛のようにフワフワと心に浮かんだ曲を好きなように弾くのを楽しむ暮らしをしています。
こんな私がピアノを通して学んだこと・・・
それは小学校時代に出会った、ある出来事でした。
ピアノで培った音楽の効果をもたらした小学生時代
小学校時代、私のピアノスキルはソナチネからソナタの簡単な曲を弾いている程度。
音大を目指していたわけでもないので、上手くもなく、下手でもないといった感じでした。
学校には、音大を目指していて、私より何倍も上手い女の子がいました。
休み時間になると、ベートーベンやモーツァルトなどのソナタ上級曲を弾いているのですが、ピアノの周りに誰も寄っていかないのです。なんか孤独で寂しそう・・・というのが私から見た印象でした。
一方、私は教室に置いてあるオルガン派。
もともと人前で弾くのが好きではないので、「みんなが弾いてほしい!」という曲しか弾きませんでした。しかし、次から次へとオルガンの周りに人が集まってきました。アニソンや童謡、唱歌など、右手はメロディーを弾いて、左手は適当に伴奏をつけているだけ・・・
ピアノの難しいスキルなんて必要ありません。
でも、みんな楽しそうなんです。好き勝手に歌っている子もいれば、踊っている子もいます。
何よりも弾いている自分が楽しんでいたし、子供ながらに「なんかいいなぁ~」と感じていた時間でした。
楽しい音楽はイジメもなくす効果があった
学校の帰り道、私はリコーダーを吹きながら歩くのが好きでした。
思いつくままに好きな曲を吹いていると、これまたブレーメンの音楽隊のように人が集まってくるではありませんか・・・
ひとり、ふたりと今度は学年を超えて集まってきます。
「音楽のもたらす効果ってすごい!」と子供でも感じられる瞬間です。
そこに、いつもからかわれていた知的障害のある男の子が入ってきました。「今日はどうなるかなぁ」と思って、リコーダーを吹きながら見ていると、なんだかみんな仲良く交じっているみたい。
嬉しい!
ただ、リコーダーの音があるだけで、いつもはからかったり、からかわれたり・・・とイジメっぽい雰囲気がある子たちが一緒になって楽しんでくれている様子。今でもこの光景は忘れられません。
3歳からピアノを習っていなかったら、耳コピしてオルガン弾いたり、リコーダー吹いたりできなかっただろうから、ピアノやっていてよかったー。
自分らしさを表現できるピアノ練習
じゃあ、何で40代になっても、まだピアノを続けているの?って思われそうだけど、私自身、自分が奏でるピアノの音が世の中で一番、好きだから・・・
なぜかピアノだけは、すごい自己満足度が高いんです。
そういいながらも、まだ自分が出したい「一音(いちおん)」にたどり着いていないので、いつか出せるようになることを夢見ています。
「40代になってピアノってすごい楽器だなぁ」と思うのは、イヤなことあったときも、ピアノを弾くだけでフワフワァッーと音と共にどこかに運んでいってくれること。
そして、そんな日に限って、どこかしらから野鳥たちが庭に集まってきて、ピアノと一緒に奏でてくれる最高の日になるんです。
ピアノの前に座ったときは、素直に自分らしさを発揮して表現できているからなんでしょうねぇ。
あとはね、家の前を通りかかった人が立ち止まって聴いてくれている時があります。
ちょっと仕事に疲れた工事現場の仕事の人や、学校帰りの小学生たち、お散歩途中のおばあちゃん・・・
音楽を奏でると、自然と人が集まってくるという雰囲気が、相変わらず好きなのかもしれませんね。
まとめ:今の仕事につながる「強み」と「弱み」
・強み・・・集まってくれる人が喜ぶことをするのが好き
・弱み・・・人前で演奏するのが苦手