大人までピアノが続かない経験者が再開するのには訳がある



子供のときにピアノを習っていても、なかなか大人まで続きません。生涯の趣味になっている方って少ない。どうして大人まで続かないのか?という理由をまとめてみました。
という訳で今回は、「大人までピアノが続かない経験者が再開するのには訳がある」について書きました。
大人までピアノが続かない経験者が再開するのには訳がある
小さいころからピアノを触っていると、脳に刺激が加わり「頭がよくなる」と言われていて、子供の習い事として人気がありますね。
最近は高齢者でも指先を使うので、認知症予防に効果的ということで、ピアノレッスンは注目されています。
しかし、日本では20代~50代でピアノを触っていない大人がいっぱい。
子供のときに習っていたけど、「受験」「就職」「塾や部活との両立」などでやめたままになっているのが原因のようです。
中高生でピアノレッスンをやめるのはなぜ?
中学で部活や塾に入ったり、高校進学で受験モードになり、ピアノレッスンをやめるケースが一般的。
新しい生活が始まると忙しくなるので、練習時間が確保できなくなりやめてしまいます。
つまりピアノをやめるきっかけは、「忙しくなった」ことが原因。中高生は部活や塾、入試などで、ピアノレッスンどころではないのが現代事情なんですね。
20代前半でピアノをやめるのはなぜ?
意外と多いのが20代前半でピアノをやめる人。
20代前半は就職で1人暮らしを始める人も。もしくは結婚する人もいますね。新生活では住環境が変わります。アパートや社宅は、重量制限でピアノを置けない住居もあります。また、一戸建てであっても隣近所の関係などで音がでる楽器はできない場合も。
さらに、就職したばかりのときは働き盛りで忙しく、ピアノの練習時間がとれません。土日も休みなしで働く場合も。職種によっては、ピアノの月謝を払うだけの余裕がない場合もありますね。
つまり20代前半は住宅事情や金銭事情、労働時間など「環境的要因」が原因でやめてしまうのですね。
ピアノをやめると譜読みができなくなる
一番多いのは「楽譜が読めなくなったこと」
習ったことでも、常に使っていないと忘れてしまうのですね。楽譜が読めなくなるということは、ピアノを弾くこともできなくなってしまいます。
ピアノ再開組が今、最初からコツコツ頑張っているのはその証拠。昔を思い出して・・・というよりは、新たな気持ちで1から取り組もう!と思ったほうが上達は早いですね!
そういうふうに考えると、ピアノを長く続けている大人はかなり珍しい。かなり恵まれた環境で過ごしてきているからこそ続けられている・・・ということに感謝しなければならないのでしょう。
大人までピアノが続かない経験者が、再開するときピアノに求めること
「好きな曲を弾きたい!」という気持ちが一番強い!
・子供のときのように、1日何時間も練習するのではなくて、隙間時間を趣味の大切な時間にしたい・・・。
・あこがれの曲を仕上げていく過程を楽しみたい・・・。
こんな充実した時間を過ごし、誰かと比べることなく、自分だけの達成感が得られることを大人ピアノに求めているのではないでしょうか?
・昔からあこがれていた曲を、ゆっくり時間をかけて弾く喜び!
・大人になっても、先生にほめてもらえる喜び!
・アニメ曲やゲーム音楽なども弾かせてもらえる喜び!
・早く上手くならなくてもいいから、自分で自由に編曲したりして、寄り道しながら弾ける喜び!
・仕事や家のことだけでは心が乾いてしまうので、ピアノレッスンで生活に潤いがでる喜び!
こんな喜びを味わえるのは、大人ピアノならではかもしれません。
大人ピアノを再開するきっかけ
子供のときからあこがれていたピアノ。でもピアノを弾ける環境ではなかったから、子育てが落ちついた今、弾いてみたくなる大人。
日常のストレスを癒してくれるのがピアノ。大人ピアノなら子供のときのように比べられないから、好きな曲を好きなように自分のペースで弾く大人。
こんなふうに大人ピアノは、きっちりかっちり練習!ではありません。仕事や家のことで練習時間がとれない方もいるから。
「時間がかかっても1曲をゆっくり仕上げたい方」
「さらりといろんな曲をたくさん弾きたい方」
大人ピアノは、それぞれがピアノに対する向かい方があります。それぞれのライフスタイルがあり、そのなかにピアノという趣味があるという位置づけ。そういうスタンスでピアノと向かっている大人は、ピアノと細く長くつきあえる楽しいピアノライフが送れますよ。
大人ピアノレッスンを受けるメリット
先生との相性がいいと、ピアノ以外の雑談もできます。ピアノレッスンはカウンセリングを受けているみたいな気持ちで通っている人もいます。先生といろんな話ができるから、行くたびに気持ちが元気になれるんですね。
だから、家でピアノの練習をしているときも、時間を忘れて集中できるように。イヤなことがあっても、ピアノを弾くと気持ちが落ちつきますよ。
常に先生が自分の1つ上のレベルの曲を選曲してくれるので、段階的に成長できる達成感があるうえ、弾きたい曲が1つずつ弾けるようになっていくメリットも。
また、先生主催のイベントなどで同じ趣味をもつ仲間と出会えることも。
大人ピアノレッスンをやめたい気持ちを乗り越えるコツ
大人ピアノレッスンを始めても、やめたくなるときってあります。そんなときはどんなとき?
・プライベートでイヤなことがあり、ピアノをさわる気にならなくなったとき
・練習する時間がとれなかったとき
ピアノをやめたい気持ちを乗り越えるコツ
・あこがれの曲を弾きたい!という強い気持ちがある。先生が弾けるレベルまで編曲してくれたりして、なんとか最後まで弾ききらせてくらるから。「自分にもできた!」と思える達成感で乗り切れる。
・ピアノ以外の話も聞いてもらえる。今のつらい気持ちも、先生には理解してもらえるから。
・練習できてなくても「レッスンの日を練習の日」として、明るく接してくれるから。
大人ピアノの先生は、子供のピアノを教える先生とは違う資質が必要ですね・・・。
まとめ
今回は「大人までピアノが続かない経験者が再開するのには訳がある」について書きました。中高生や20代前半でやめてしまった方、子供のときからピアノへのあこがれがあって始める方・・・。それぞれがそれぞれの楽しみ方ができるのが大人ピアノ。長く細く楽しみましょう!