大人ピアノで楽譜を暗譜するのが苦手!できない!どうする?



大人になってピアノを始めるとなると、暗譜する恐怖をかかえている方も。
そんな心配はいりませんよ。
という訳で、今回は「大人ピアノで楽譜を暗譜するのが苦手!できない!どうする?」についてのお話です!
大人がピアノを始めるのに暗譜する必要はあるの?
大人になってから趣味で始めたいと思ったとき、ピアノの楽譜を暗譜をするかどうかは気にしなくても大丈夫。
まずは日々、楽しく練習できることが一番!
楽しく練習していくなかで、暗譜も楽しい!と思えるなら、暗譜することを訓練したほうがよいでしょう。暗譜することで得られるメリットもたくさんありますから。
楽譜を暗譜するメリットとは?
暗譜するメリットとは、暗譜しなくては味わえないピアノの世界観があること。
暗譜しなくては味わえないピアノの世界観って何ぞや???
ピアノは体全体を使って弾いていますが、「耳で弾く」ともいいます。しかし、楽譜を置いてしまうと、目線が楽譜にいくため、「耳で弾く」という行為がないがしろにされがち。
楽譜が目の前にないと、目線は遠くを見るので、耳が自分の音を聴きやすくなるのです。
う~ん、とっても難しいことを言っています。
だから今すぐ分からなくても大丈夫。
ピアノの練習がすすんでいくと、ちょっとこういう話もあったなぁと思いだしていただけるといいと思います。
今あなたが暗譜する練習が楽しくてしょうがないなら、絶対、続けてやったほうがいいですよ!
楽譜を暗譜するデメリットとは?
暗譜をしなきゃいけない!というプレッシャーや緊張感で、ピアノを弾くことが嫌いになってしまうこと。
実際、譜面台に楽譜を置いているだけで安心感がうまれる人も。上級曲になると、手が動くスピードのほうが速くて、そもそも楽譜を見ている暇はありません。それでも、置いておくだけ・・・でうまく弾ける人も。
プロでも50歳すぎると、譜面台に楽譜をたてかけて演奏する人もいるくらい。
大人ピアノでは、暗譜をすることで練習嫌いになるくらいだったら、暗譜をする必要はありません。
そもそも練習をたくさんしている人は、手が覚えているので、弾き始めると自然に指が動いてくれるんですよ。楽譜を置いていても、楽譜は必要なときのみ見るだけで、目線は高く遠くを見て弾いてみるのもいいでしょう。
つまり
- 暗譜の練習が楽しい→!暗譜はどんどんやりましょう!
- 暗譜すると練習が楽しくなくなる→暗譜はやめましょう!
ピアノ楽譜の暗譜の苦手をなくすコツ
ジャズピアノを弾く人ならコードを勉強したことがありますね。ジャズピアノには暗譜という概念がありません。もともと楽譜があってないようなものですから。
クラシックの楽譜にもコードをつけてあげるだけで、とっても暗譜しやすくなるんです。音の規則性や運びが理解できると、「次にこういう音がくるな」と予測可能。そうすると、覚えようと思わなくても、自然と暗譜につながります。
ただ、クラシックピアノだけを弾く人生を送っていると、コードで音を考えるクセがついていません。
昔、流行った(いつのことって言われそうですね)エレクトーンをやっていた人はコードに強い。
私はピアノ歴45年。クラシックのピアニストやジャズピアニストなど数々の人たちの指導を受け、いいとこどりしてきました。大人ピアノの楽しさは誰よりも知っています。
大人になってジャズピアノを弾き、初めてコードを勉強しました。音大受験もしていないので、そもそも音楽の理論とか構造は弱く、ジャズを始めてから知ったことがいっぱい。クラシックの腕も上がりました。
音楽を構造的に理解できるようになったことで、耳コピして楽譜をつくる作業もラク。
クラシックもジャズもポピュラーもトータルで学ぶことで得られることもいっぱい。この辺は、また別の記事で書きたいと思います。
暗譜できない!ピアノの先生選びを注意
ピアノ教室に通うとき、「暗譜を重視している先生」かどうか確かめることが大事!
- 「絶対的に暗譜!」という先生
- 「暗譜するかしないかは生徒まかせ!」という先生
絶対的に暗譜の先生は、普段の練習曲でも暗譜しないと合格できない場合も。そうなると、暗譜できないだけで、半年以上、同じ曲を弾くことになって飽きてしまう人もいます。あなたが暗譜を望んでいないなら、教室に通うことすら苦痛になります。
自分は「暗譜」をどうしたいか?をきちんと考えてから、教室を選ぶと間違いないでしょう。
まとめ
- 大人ピアノで暗譜するメリット→耳で弾けて、ピアノの世界にひたれる
- 大人ピアノで暗譜するデメリット→ピアノが嫌いになる
暗譜をするにしろしないしろ、まずはピアノを楽しむことが基本!
大人になって習いにいくときは、「暗譜」を重視しているかどうかを確かめてから教室を選びましょう。