手首が痛い大人ピアノの練習は危険!腱鞘炎予防のためにできること



大人ピアノ再開組や大人ピアノ初心者は、腱鞘炎に気をつけなければなりませんね。
大人がピアノを練習しすぎると、手首や腕がキーンと痛むことがあります。これが腱鞘炎の前兆。腱鞘炎になってしまうと、せっかく始めたピアノをやめなくてはいけないことも。大人ピアノを弾く人のための腱鞘炎予防法や対処法についてお話します。
という訳で今回は「手首が痛い大人ピアノの練習は危険!腱鞘炎予防のためにできること」について書きました。
手首の痛みが原因で大人ピアノが続かない理由
腱鞘炎は、ピアノを弾く人に起こりやすいもの。親指のあたりや、ひじのあたりに痛みを感じます。腱鞘炎になると痛みが強く、動かしにくくなるので、ピアノを弾くことが難しくなることも。
手首に負担をかけず、ピアノによる腱鞘炎のためにできること
長時間弾き続けないこと
長時間、ピアノを弾き続けるのは、手首やひじに大きな負担。大人ピアノ初心者や、ピアノ再開組は、練習時間を細切れにして、こまめな休憩をはさみましょう。
楽しくて集中しだすと時間を忘れてしまう大人ピアノ。集中力のある人ほど、30分に1回は5分休むなど、時間で区切って練習するのもいいでしょう。
脱力しながらピアノを弾くこと
難しいフレーズや、指の動かし方が慣れていないところは、身体がカチカチに固まって練習していることも。身体に力が入りすぎる演奏は、よくないです。
ピアノを弾くときは脱力が原則。
ムダな力が身体の一部分にでも入っていると、美しく響くいい音が出でません。身体に力が入ると、手首やひじにも力が入りがち。それが腱鞘炎の原因に。
脱力がうまくできるようになるためには、練習曲を使って、スローテンポで脱力を確認する練習が必要です。
自分に合った鍵盤のタッチに調律してもらうこと
鍵盤が重いと、腱鞘炎の原因になることも。自分にとって、ちょうどいい鍵盤の重さに、調律師さんに調整してもらうことが大事。
ピアノを始めると、調律師さんとは長いおつきあい。ピアノを弾く人の気持ちをを分かってくれる人と出会うと、長く楽しめるピアノライフになります。
調律師さんと相談しても、鍵盤のタッチが合わないときは、ピアノの買い替えのタイミングかも。
メンテナンスがきちんとされている中古ピアノは、大人ピアノにはおすすめ。新品より安く買えるのも魅力。大人ピアノなら音大生やピアニストほど長時間弾くわけではないので、中古でも十分、練習可能。
大人ピアノで腱鞘炎になんどもかかっている人は、中古ピアノに買い換えることで解決するかもしれません。
ピアノ練習で手首の痛み!腱鞘炎になったらサポーターで対処
ピアノを練習しているとき、手首やひじがキーンとして痛みを感じたら、すぐにお休みしましょう。痛みを我慢して、無理に使いすぎると、他のところまで炎症がおきます。そうなると、ピアノどころか日常生活に支障がでるほど困難に。
症状が軽ければ、湿布、テーピング、サポーターなどで対処。症状が重ければ、ステロイド注射や手術になってしまうことも。
手首が痛くないピアノの弾き方
ピアノは指先で弾いているようにみえますが、手首もひじも使います。肩甲骨も動かしています。
音色や強弱をコントロールしているのは、腕全体を使えているから。体力や気力を使いはたしてしまうくらいの長い曲や、オクターブの連続体などは、手首をうまく使うことで、楽に弾けるのです。「こんな音を出したい!」とねらっていた音が、手首をうまく使えるようになると実現しますよ。
ピアノを弾く前は手首の位置を確認
椅子の高さや座り方、置く位置も重要。
身体に負担のないフォームを身につけましょう。
大人ピアノ初心者は、鍵盤より手首が下がり過ぎている場合が多いです。あまりにも鍵盤より下がっていると、指の関節が柔らかく動きません。
高過ぎず、低すぎず・・・が大事。
自然体でリラックスした状態を保つこと。
そのためには、椅子の高さに気をつけてください!
あなたの手首の位置とのバランスはよいですか?
もう一度、確認してみてくださいね。
ピアノはちょっとしたことを改善するだけで、音がとてもよくなります。手首の位置もその1つです。
手首の使い方をマスターして、ステキな音を響かせてくださいね。
手首の角度の作り方が大事!
ひじから先の部分を床と水平。手首と手は脱力。
※ひじの高さは手首より低くしないこと!
↓
そのままの状態で、手は鍵盤の上にのせます
この手首の角度を自然に利用して、ピアノを弾くのです。腕には重みがあるので、その重みを利用して鍵盤の音をならします。そうすると指や手に余分な力をかけなくても、美しく響く音がでます。
大人ピアノ練習が続かない理由
大人ピアノは、練習時間が確保できないということで続かない。
やらなきゃ・・・と思っているだけでは続きません。「絶対やりたい!」という想いがないと続けられません。
練習して弾けるようになったら、どんな気持ち?
嬉しい?
幸せ?
ウキウキワクワク?
何でもいいんです。
「ピアノを弾きたい!」「ピアノを練習して楽しい!」という気持ちになるなら。
続かないのは、楽しくないから・・・
楽しければ、イヤでもピアノの前に座りたくなります!
つらいときはがんばって練習する必要はありません。
手首やひじが痛いときも一緒。無理してはいけません。
苦しくて、つらくなると、長く続かない大人ピアノになってしまいますよ・・・
まとめ
今回は「手首が痛い大人ピアノの練習は危険!腱鞘炎予防のためにできること」について書きました。手首を痛めて腱鞘炎になると、つらくて苦しい。そんなつらくて苦しいピアノは長く続けられません。手首を痛めないフォームを身につけて、腱鞘炎を予防しましょう!そして、楽しい練習をしながら大人ピアノライフを続けましょう。