ありきたりの日常を”遊び”にする「大人おうち時間の過ごし方」

コロナになってもならなくても、私のおうち時間の過ごし方は変わりませんでした。
それは、私にとって、在宅ワークがコロナ前からのスタンダードだったから。
それは、私の人生のまんなかが「自宅」にあったからだと思います。
結婚後は、自分の仕事より夫と過ごす時間を優先してきました。
出産後は、子育てをとことん楽しみたかったから、自宅で仕事をするスタイルを選んだのです。
20年間、家族との時間を優先する過ごし方を選んだ結果、日常生活で家事や仕事、子育てを「やらなくてはいけないこと」でなく、”遊び”のようにワクワクと楽しむスキルが身についていました。
例えば、忙しすぎて頭の中が混乱してきても、住まいを整えることで心身ともに元気になれる。毎日の美味しいご飯は、イヤなことがあってもリセットして頑張れる原動力となる。さらに、私にとってファッションはコンプレックスを自信に変え、ありのままの自分でいる手助けをしてくれるものとなっています。
暮らしは、自分を整えるためのプロセスだと考えているのです。
コロナでレジャーや旅行にいけなくなり、「おうちにいるのが辛い」という人がいることに驚きました。でも、よく考えれば、どこかへ出かけていかなくても、「日常」の中に「お楽しみの種」がたくさんあるんです。休日は夫との会話を楽しみながら、近所を手をつないで散歩する。こんな小さなことでも、日常に遊びは作り出せるもの。
私は長年、公的機関で「暮らしの相談員」として働き、家事や子育て、仕事を楽しむことができない人たちがいることを知りました。そんな人たちに仕事と家事、子育てのバランスを整えることで、スッと肩の力が抜ける、軽やかな暮らしができることを伝えたいと思ってきました。それがやっと実現したのが、昨年立ち上げたプロジェクト「暮らし遊び村」であります。
普段の暮らしの中に遊び心を……。
コロナ禍でなにも変わらなかった私の暮らし方を、少しずつみなさんにお伝えできればいいなあと思っています。